映画『めぐり逢わせのお弁当』公式サイト

facebook
twitter
ダッバーワーラーとは?ほか映画を観る前に知っておきたいトリビアはこちらから
大都会の片隅で孤独な男女をめぐり逢わせた【600万個にひとつ】のお弁当

インド・ムンバイでは、お昼どきともなると、ダッバーワーラー(弁当配達人)がオフィス街で慌ただしくお弁当を配って歩く。その中のひとつ、主婦イラが夫の愛情を取り戻すために腕を振るった4段重ねのお弁当が、なぜか、早期退職を控えた男やもめのサージャンの元に届けられた。神様の悪戯か、天の啓示か。偶然の誤配送がめぐり逢わせた女と男。イラは空っぽのお弁当箱に歓び、サージャンは手料理の味に驚きを覚える。だが夫の反応はいつもと同じ。不審に思ったイラは、翌日のお弁当に手紙を忍ばせる・・・。

「料理は愛を深め」、「人は間違った電車でも正しい場所に着く」

お弁当が男女の偶然のめぐり逢いを取り持つ。この秀逸なアイデアに加え、電子メールやSNSが浸透した現代において手紙の持つ奥ゆかしさや手元に届くまでの時間差の効果が、イラとサージャンの距離を少しずつ縮め、ふたりのときめきを鮮やかに交差させてゆく。まだ見ぬ相手に綴られる人生の本質を言い得た慈愛溢れる言葉の数々は、観る者の心にもじんわりと染み入り、やがて共感と感動を呼ぶことだろう。
さらにラストでは列車に揺られるダッバーワーラーの歌と手拍子の躍動感が我々に希望をつなぐ。"人はたとえ間違った電車に乗ったとしても、正しい場所へと導かれる"———、そして昨日とは確かに違う自分を信じて、明日への一歩を踏み出せるはずだと。

カンヌ国際映画祭での絶賛を皮切りに国際的な成功を収めた異例のインド映画

小規模な予算で作られた本作は、インド映画の歴史を書き換えたと評されている。その理由は最大の興行収入を打ち立てたからだ。従来の市場ではないフランス、ドイツ、スイス、イタリア、オランダで異例の大ヒットを記録*1。これは、日本を含むアジア圏で成功を収めた『きっと、うまくいく』*2 に勝るとも劣らない現象と言える。これまでの"ボリウッド映画"のイメージを覆し、洗練された語り口がカンヌ映画祭で絶賛され、のちにヨーロッパ各国へと広がっていった。その感動の風がようやく日本にも吹き、誰しもの心の中をさわやかに駆け抜けるだろう。

  • *1 4億7千460万ルピー(上記欧州5カ国の総額)
  • *2 3億5千万ルピー(香港、韓国、中国、日本の総額)
    1ルピー=1.71円(2014.5.1付<三菱東京UFJ銀行>)
    出典:「Business Standard」HP(4.10付より抜粋)
PageTop